【J1】ミクシィがFC東京の経営権を取得 メルカリ、DeNAら相次ぐIT企業参入に不安の声

FC東京の本拠地・味の素スタジアム(東スポWeb)

IT企業のサッカー界参入に懸念あり――。J1のFC東京は22日、クラブの経営権をIT企業のミクシィが取得したと公式ホームページで発表した。第三者割当増資を11億5000万円で引き受け、子会社化する。株式発行は来年2月1日の予定で、ミクシィの議決権所有割合が51・3%となる。

Jクラブ幹部はFC東京について「鹿島がメルカリ、神戸は楽天、(J2)町田がサイバーエージェント、(J2)相模原はDeNA…。IT企業がどんどんクラブに参入してきている。これまでサッカー界は割と大手企業が支援してきたでしょ。世界的にサッカークラブを持つことが大企業のステータスだったから。そういう面では少しさみしいかな。これも時代の流れでしょう」と指摘する。

FC東京に限らず、こうした動きは新型コロナウイルスの影響で経営難に陥っている各Jクラブで加速するのが確実とみられている。実際にIT企業やゲーム会社などによるJクラブへの資本参加がささやかれるなど、クラブ経営の〝世代交代〟も進みそうだ。

また、鹿島を支援してきた住友金属、FC東京の東京ガスなど、大手企業が経営の第一線から手を引くことに、同幹部は「IT企業と比べれば事業規模も大きいし、体力もあったしね。ミクシィがそうだとは言わないけど(経営に行き詰まれば)投げ出すかもしれないという心配もあるかな」との見解を語っていた。

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