「鬼おろし」最速は誰? しもつかれ普及へ小山で“選手権”

初めての鬼おろしに悪戦苦闘する親子連れ

 郷土料理のしもつかれを作る道具「鬼おろし」でダイコンやニンジンをおろす早さを競う「横倉鬼おろし選手権」が23日、小山市の横倉公民館で行われ、5組13人の親子が対決した。

 地元の地域親子学習サークル'20(トゥエンティーズ)が、若い子育て世代にしもつかれへの興味を持ってもらおうと初めて企画した。参加者のほとんどが、しもつかれを作ったことがないという。

 鬼おろしが親子に一つずつ渡され、参加者はダイコン半分とニンジン1本を一斉におろし始めた。3分ほどで1番におろし終えた大谷東小5年荻原幸哉(おぎわらゆきや)君は「思っていたより大変」。母親の久二子(くにこ)さん(50)は「もう腕が上がりません」と苦笑いしていた。

 おろした具材は、野菜ソムリエの資格を持つNPO法人「おやまグリーンツーリズム」代表理事の工藤(くどう)かやさん(44)の指導で調理した。工藤さんは「このイベントを機会に市内でしもつかれ作りをもっと広めていきたい」と話していた。

© 株式会社下野新聞社