〈動画あり〉風を切り、トライ目指す ラグビーの楽しさ実感 上越市でフェスティバル

 ラグビーフェスティバルが23日、上越市高田城址公園陸上競技場で行われた。NPO法人ワセダクラブ北信越支部(拠点・上越市)ラグビースクールの主催。園児から大人まで夢中になって楕円(だえん)形のボールを追い、楽しく交流した。

ワセダクラブ(白)と長岡のスクールの試合、タックルを受けながらも仲間にボールを託す

 同ラグビースクールは2013(平成25)年4月に発足し、一昨年の日本でのワールドカップ開催を機に人気が高まり、現在、小中学生を中心に38人が在籍している。上越地域では最初の本格的なラグビースクールで、競技の楽しさ、奥深さとともに、相手をたたえる「ノーサイドの精神」を教えている。

 フェスティバルはコロナの影響で2年ぶりの実施。心配された天候もほとんど雨が当たらず、風の強い中ではあったものの、それを計算に入れながら各試合が行われた。上越(ワセダクラブ)と長岡のスクール生は7人制で対戦し、タックルを受けながらも懸命にボールをつないだ。

 この他、小さい子どもはタックルの代わりに腰に着けたタグを取り合うタグラグビーや体験会に参加し、中学生と大人、一般のオール上越と長岡フィフティの試合も行われた。

 タグラグビーに参加した乗木啓冶(けいや)君(板倉小1年)は兄を追い掛け、2年前から始めたといい、「ラグビーは楽しい。今後も続けたい」と話した。同スクールのヘッドコーチ、鈴木順さん(45)は「今後も子どもから大人まで楽しめるイベントを開き、ラグビーの魅力を伝え、始めるきっかけをつくりたい」と意欲を表していた。

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