ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位の尾川堅一(33=帝拳)が、同級2位のアジンガ・フジレ(南アフリカ)とのIBF世界同級王座決定戦(27日=日本時間28日、米ニューヨーク・マジソンスクエア・ガーデン・フルシアター)に向け好調をアピールした。
渡米3日目となった23日(同24日)の午前中は、ニューヨーク市内にあるザ・ニューヨーカーホテルで、試合を中継するスポーツ配信大手「DAZN」によるプロモーション用の写真撮影やインタビューなどの公式行事に臨んだ。
尾川は「チャンピオンになった時に帝拳ジムでポスター用のポーズ写真を撮影した時を思い出しました。プロのカメラマンによる演出もあって映像や写真がどう使われるのかとても楽しみで、新鮮な経験でした」と感想を語った。
午後からは同市ブルックリンにあるグリーソンズ・ジムでトレーニングに費やした。同ジムは〝ザ・グレーテスト〟と呼ばれた元世界ヘビー級王者モハメド・アリ氏や元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(ともに米国)らも練習した名門ジムだ。
尾川は「伝統のあるジムで練習することができてとても光栄です。広く趣のある、とても良い感じのジムでした。汗も昨日と同様しっかりとかくことができ、コンディションを整えながら練習することができました」と、大きな刺激を受けた様子だ。
その後の公開練習では対戦相手のフレジと初対面。「こうやって対戦相手と対面するとテンションも上がるし、イメージも膨らみます。練習と実際の試合では動きがどう違うのか分かりませんが、嫌な印象は持ちませんでした。減量も順調で思ってたよりも体重が落ちたので夜もしっかり食べることができました。今日も1日、絶好調でした!」。2017年12月以来4年ぶりの世界戦に向け、一層の闘志をみなぎらせた。