藻場再生へウニ駆除体験 日向の海岸で海洋高生

日向市平岩の海で、繁殖したウニの駆除を体験する宮崎海洋高の生徒ら

 海底の海藻が枯れて失われる「磯焼け」の現状を知ろうと、宮崎市・宮崎海洋高(持永一美校長、203人)海洋科学科の3年生は24日、日向市平岩の海岸を訪れた。海藻群落(藻場)再生に取り組んでいる平岩採介藻(さいかいそう)グループ(高橋和範代表)の指導で、海藻を食い荒らすウニの駆除を体験した。
 藻場は浅瀬の海藻が密集する場所で魚介類の餌場や産卵場となるが、温暖化による水温上昇やウニの食害で全国的に減少。地元漁師でつくる同グループは平岩沿岸で約11年間、ウニを駆除し藻場再生の活動を続けている。
 体験は同校の海洋環境学習の一環で生徒6人が参加。ウエットスーツを身に着け、シュノーケリングで藻場の様子を観察。海に潜って浅瀬に繁殖するウニをハンマーで駆除していった。

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