小田原漁港の未利用魚おいしく カルパッチョとなめろう開発「新たなヒット商品に」

未利用の地魚の新商品を開発した地元の飲食店関係者ら=小田原市役所

 小田原漁港で水揚げされても買い手が付かなかったり、余ったりする未利用魚などを有効活用しようと、漁港周辺の飲食店や漁業関係者らが冷凍のカルパッチョとなめろうの新商品を開発した。12月1日から漁港の駅TOTOCO小田原(同市早川)で販売を開始し、関係者は「小田原の新たなヒット商品に」と期待を込める。

 発売するのは「港の飯どろぼう・地魚なめろう」「港のおしゃれ番長・地魚カルパッチョ」。地元の飲食店や若手漁師らでつくる「小田原地魚大作戦協議会」が開発し、各500個を製造した。

 2商品で使う魚種はあえて決めず、季節ごとに旬の魚を替える。同協議会の田川修三会長は「おいしいのに余ってしまう魚を有効に活用していきたい。魚種を全面に打ち出さず、どの種類でも通用する味付けを工夫した」と説明する。

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