メッツがバイエズとの再契約に向けて交渉中 ロックアウト前に決着も

日本時間11月20日にようやくビリー・エプラーのGM就任が正式発表されたメッツは、オフシーズンの出遅れを取り戻すべく、移籍市場で精力的に動いているようだ。「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、メッツは自軍からFAとなったハビアー・バイエズとの再契約に向けて交渉を続けているという。マルティノ記者は「バイエズは(現地時間)12月2日のデッドラインの前に契約先を決める可能性がある選手の1人だ」と指摘。ロックアウトを迎える前にバイエズ争奪戦が決着する可能性もありそうだ。

オフシーズン当初、スター遊撃手がズラリと並ぶFA市場でカルロス・コレア、コリー・シーガー、マーカス・セミエン、トレバー・ストーリーに次ぐ「5番手」という評価を受けていたバイエズは、早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性があるとみられていた。ところが、コレアやシーガーの獲得には総額3億ドル規模の超大型契約が必要だと予想されている影響もあり、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、「予想よりも多くの球団がバイエズに興味を示している」という。

12月1日に29歳の誕生日を迎えるバイエズは、今季カブスとメッツで合計138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813を記録。二塁と遊撃の両ポジションでプラスの守備防御点をマークするなど、2020年にゴールドグラブ賞を初受賞した好守も健在だった。メッツのほか、レッドソックスとタイガースがバイエズに接触したことが報じられており、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者はカブス復帰の可能性、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者はレンジャーズが獲得に動く可能性にも言及している。

スティーブ・コーエン・オーナーは「勝てるチーム」を作るために移籍市場への投資に意欲を見せており、エプラーとサンディ・アルダーソン球団社長に対して大物選手獲得へのゴーサインを出しているという。資金力で他球団に勝るメッツは、大型補強の第1弾としてバイエズとの再契約を実現することになるのだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.