レイズ 「二刀流」の有望株・マッケイが胸郭出口症候群の手術

レイズの有望株ブレンダン・マッケイが日本時間11月24日にテキサス州ダラスで胸郭出口症候群の手術を受けていたことが明らかになった。今回の手術はグレッグ・パール医師が担当した。現在25歳のマッケイは2017年ドラフト1巡目(全体4位)指名でレイズに入団。ルイビル大学では投打の二刀流選手として活躍し、プロ入り後も二刀流を継続しているが、相次ぐ故障に悩まされ、満足にプレーできないシーズンが続いている。現時点ではスプリング・トレーニングが始まるくらいの時期に投球練習を再開できる予定だ。

マッケイは大学3年の2017年に打者として打率.341、18本塁打、57打点、OPS1.116、投手として11勝3敗、防御率2.56、109イニング、146奪三振の活躍を見せ、アマチュア最高の選手に贈られるゴールデンスパイク賞を受賞。プロ入り後は投手として好成績を残す一方、打者としてはプロのレベルへの適応が遅れていたが、2019年6月に早くもメジャーデビューを果たし、13試合(うち11先発)に登板して2勝4敗、防御率5.14、49イニング、56奪三振をマークした(打撃成績は10打数2安打、1本塁打)。

昨季は肩の故障で手術を受けたため、1試合もプレーせず、今季もマイナーで投手として7試合、打者として6試合に出場しただけ。2020年シーズンの開幕前にはMLB公式のプロスペクト・ランキングで全体15位、野球専門誌「ベースボール・アメリカ」でも全体14位にランクインするほど高い評価を受けていたが、現在は球界トップクラスのマイナー組織を誇るレイズにおいて、球団9位(MLB公式の球団別プロスペクト・ランキング)まで順位を落としている。

マッケイには4つ目のマイナーオプション(通常は3つ)が与えられる見込みとなっており、レイズは来季も他球団流出のリスクを冒すことなくマッケイをマイナーでプレーさせることが可能。故障を乗り越え、メジャーの舞台で二刀流の活躍を見せる日が来ることを期待したい。

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