耳の聞こえない家族を持つ、健聴者の高校生 音大受験を目指すが両親から反対 「コーダ あいのうた」予告

サンダンス映画祭で観客賞を含む四冠を獲得し、映画祭史上最高額の約26億円で落札された、フランス映画「エール!」のハリウッド版リメイク映画「コーダ あいのうた」の公開日が、2021年1月21日に決まった。あわせて予告映像が公開された。

公開された予告映像は、耳の聞こえない漁師であるルビーの父が、漁業組合の横暴な決定に対し手話で堂々と歯向い、健聴者のルビーがそれを通訳する“家族のチームプレイ”シーンから始まる。4人家族の中で唯一の健聴者として生まれたルビーと家族は、助け合いながら漁業に励む。しかしある日、ルビーが学校の合唱部に入ったことをきっかけに、それまで家族が知る由もなかった歌の才能を見いだされ、名門であるバークリー音楽大学の受験を勧められる。

だがルビーの歌声を聞くことのできない両親は、娘の才能を信じる事ができず、”家業の方が大事”と大反対。しかも、健聴者であるルビーが一緒にいなかったことが原因で、海上でのトラブルに巻き込まれてしまうという事件も発生する。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを決めるが、兄は家族のために自分を犠牲にしないよう進言する。。耳の聞こえない家族に自分の歌を届けるため、ルビーが手話とともにジョニ・ミッチェルの名曲「青春の光と影(Both Sides Now)」を歌いあげるシーンも収められている。

「コーダ あいのうた」は、豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす、耳の聞こえない両親と兄を持つ高校生のルビーを描いた作品。主⼈公のルビーを演じるのは、テレビシリーズ「ロック&キー」で人気を集めたエミリア・ジョーンズ。歌と手話の特訓を受け、ルビーを自然に演じる。「シング・ストリート」のフェルディア・ウォルシュ=ピーロが共演するほか、「愛は静けさの中に」のオスカー女優マーリー・マトリンなど、実際に耳の聞こえない俳優たちがルビーの家族を演じる。監督は、「タルーラ ~彼⼥たちの事情~」のシアン・ヘダーが務めている。

【作品情報】
コーダ あいのうた
2022年1月21日 TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:ギャガ
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