【陸上】積水化学・新谷が自身の駅伝論を語る「みんなが1人のために動くのではない」

新谷仁美

東京五輪陸上女子1万メートル代表の新谷仁美(33=積水化学)が自らの〝駅伝論〟を語った。

全日本実業団対抗女子駅伝(28日、宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台=6区間42・195キロ)を前に、27日の前日会見に出席。

5区に起用された点について「初めてのコースで非常に難しいなと試走をして感じた。いろんな意味でタフさだったり、技術面が求められる」と分析し「競り合いはないと思うが、前にいても後ろにいても優勝を目指して頑張りたい」と決意を述べた。

その上で、優勝のポイントについて問われると「駅伝はよく『みんなが1人のために』っていう言葉があるが、一人ひとりが自分のために今出せる自分の力を出し切ることが結果的にみんなのためになると思う。みんなが1人のために動くのではなく、1人が今ある力を出し切るってところに(フォーカスを)置くことで結果が付いてくると思うので、全員がその思いでやってほしい」ときっぱり。個々の奮起を促した。

昨年は惜しくも2位に終わった積水化学。「今年は優勝を含めた全部のタイトルを持って帰るのが1つの目標。五輪を経験して、走りに関しては調子の良し悪しはないが、気持ちの方が吹っ切れない部分があるので、クイーンズ駅伝を1つのきっかけ、前向きになれる大会にしたい」。東京五輪のリベンジとして、仙台の地で自身の力を出し尽くす覚悟だ。

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