【新型コロナ】「次なるパンデミックに備えを」 黒岩知事、司令塔機能創設など政府に要望

黒岩祐治知事(資料写真)

 神奈川県の黒岩祐治知事は26日、官邸で開かれた政府主催の全国知事会議で、政府に対し、新型コロナウイルスの感染が急拡大した際に一元的な意思決定ができるよう司令塔機能の創設などを検討するよう求めた。

 黒岩知事は「次なるパンデミック(世界的大流行)への備えを急ぐべきだ」と指摘。ロックダウン(都市封鎖)のような手法と補償をセットで検討することも提案した。山際大志郎経済再生担当相(衆院18区)は「感染症危機管理の抜本的強化は極めて重要」と述べ、来年6月までにコロナ対策の司令塔機能の強化を含めた危機管理策をまとめると説明した。

 全国知事会はこれに先立つ会議で、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる2025年大阪・関西万博の成功に向けた取り組みを促進することを全会一致で確認した。

 同じく「いのち輝く」をスローガンとしている黒岩知事が自ら発言を求める場面も。国連でスピーチした際のエピソードを紹介し「『いのち』というニュアンスを英語で表現するのは難しい。(私が考えた)『バイブラント・いのち』という言葉をぜひ検討したらいかがか」と売り込んだ。

 大阪府の吉村洋文知事は「貴重なアドバイス。参考にさせてもらいたい」と応じていた。

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