【九州場所】阿炎7場所ぶり幕内で敢闘賞 3場所出場停止の処分を経て「次の課題見つかった」

隆の勝(右)を攻める阿炎(東スポWeb)

一過性では終わらせない。大相撲九州場所千秋楽(28日、福岡国際センター)、幕内阿炎(27=錣山)が幕内隆の勝(27=常盤山)に押し出されて敗戦。12勝3敗で場所を終えた。取組後は「自分の相撲が取れずに終わった。次の課題が見つかった」と悔しさを口にした。

最後は勝って終わらせることはできなかったが、それでも3場所出場停止の処分を経て、7場所ぶりの幕内復帰となった今場所は目覚ましい活躍。かつては後先を考えない発言で〝問題児〟のレッテルを張られたこともあったが、生まれ変わった姿を見せた。横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)との白熱の優勝争いを展開し、自身3度目となる敢闘賞受賞に「最後は圧倒されてしまったが、初日から自分の相撲が取り切れた。(敢闘賞も)自分の相撲で取れたので、意味あるものじゃないかと思う」と語った。

その一方で「鋭い立ち合いなど、もっと相撲の内容をよくすれば勝ち星を増やせたのかな。新たに見つかった課題を直して相撲自体をよくしていきたい」と来場所以降のさらなる活躍を誓っていた。

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