20年ぶり日本一に大貢献した守護神と野手2人、大誤算の右腕も…ヤクルトの助っ人診断

ヤクルトのスコット・マクガフ(左)とドミンゴ・サンタナ【写真:荒川祐史】

マクガフは31セーブ&14ホールド、オスナとサンタナで計32発&122打点

6年ぶりにセ・リーグを制し、20年ぶりの日本一まで駆け上がったヤクルト。投手ではマクガフ、野手ではオスナ、サンタナの助っ人勢が、2年連続最下位からの“下克上”に大きく貢献した。各球団の外国人選手の働きを振り返る助っ人診断。今回はヤクルトの7選手を検証する。

【投手】
○バンデンハーク
2試合0勝1敗0S0H 防御率15.43
○マクガフ
66試合3勝2敗31S14H 防御率2.52
○スアレス
24試合5勝3敗1S3H 防御率3.62
○サイスニード
13試合6勝2敗0S0H 防御率3.41
○ケリン
登板機会なし

来日3年目のマクガフはシーズン当初はセットアッパーとして活躍。石山の不調により、5月下旬から守護神を任された。6月に球団記録となる月間10セーブをマークするなどリーグ3位の31セーブをマークした。

新助っ人のサイスニードは9月11日から4連勝。スアレスは9月下旬に救援に転じ、優勝に貢献した。誤算だったのはNPB通算43勝のバンデンハーク。2試合の登板に終わり、シーズン終了を待たずに自由契約になった。シーズン途中に獲得したケリンは登板機会がないまま自由契約となった。

【野手】
○オスナ
120試合469打数121安打13本塁打60打点 .258
○サンタナ
116試合372打数108安打19本塁打62打点 .290

2人の新外国人野手は新型コロナの影響で来日が遅れ、1軍デビューはともに4月23日の中日戦。オスナは翌24日に逆転サヨナラ打を放つ活躍などで5番に定着。7月は打率.442、3本塁打と打ちまくった。

メジャー通算77本塁打を誇るサンタナは主に7番で出場し、勝負強い打撃を見せた。優勝が懸かった10月は打率.377(69打数26安打)、7本塁打と真価を発揮し、シーズン大詰めではオスナと入れ替わる形で5番を任された。山田、村上の不動の3、4番をサポートした2人の存在は非常に大きかったといえるだろう。(Full-Count編集部)

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