東京五輪ソフト金 藤田さん 母校の生徒と交流「友達大切にして」

生徒とキャッチボールをする藤田さん=佐世保市天神町、市立崎辺中

 東京五輪のソフトボールに「投打の二刀流」として出場し、日本代表の金メダル獲得に貢献した藤田倭(やまと)さん(30)=長崎県佐世保市出身=が22日、母校の市立崎辺中(古庄忍校長、218人)を訪れ、生徒と交流した。
 全校生徒と近隣の市立港小の6年生約50人が参加。生徒からの質問に答える場面では、五輪期間中のエピソードとして「緊張がピークになり、寝ても夢の中でソフトボールをしていた」と明かした。「目標を達成するために心掛けていることは」との質問には「最後まで諦めない気持ちを持ち続けること。こつこつと努力すること」と答えた。
 その後、生徒とキャッチボールをして投げ方などをアドバイス。「金メダルを見せてほしい」とお願いされると、一人一人に見せたり触らせたりして、生徒らを喜ばせた。最後に「友達を大切にして、毎日を楽しく過ごしてほしい」とエールを送った。
 キャッチボールをした野球部主将の萬屋佑隆(ゆたか)さん(13)は「してみたかったので、うれしかった。思っていたよりも球が速くて手が痛かった」と笑顔で話した。

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