ブレーブス・オズーナに20試合出場停止処分 来季は開幕から出場可

日本時間11月30日、メジャーリーグ機構はDV規定に違反したマーセル・オズーナ(ブレーブス)に対して20試合の出場停止処分を科したことを発表した。ただし、オズーナは日本時間9月11日に制限リスト入りしたあと、レギュラーシーズン終了までに20試合分の出場停止を消化しており、今回の処分は来季には影響を与えず、来季は開幕戦から出場可能となる。ブレーブスはロナルド・アクーニャJr.が来季の開幕に間に合わない可能性があり、2020年二冠王のオズーナは心強い戦力となりそうだ。

ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「マーセル・オズーナがメジャーリーグ機構のDV規定に違反したという疑惑について、我々は調査を完了した。入手可能な証拠から総合的に判断した結果、オズーナはDV規定に違反しており、出場停止処分を科すのが適切であるとの結論に至った」と今回の経緯を説明。オズーナは5月末にアトランタ地域の自宅でのDV疑惑によって逮捕され、当初は妻の首を絞めたことによる重罪の加重暴行で起訴されていたが、この重罪は7月に取り下げられていた。

ブレーブスは「いかなる家庭内暴力も容認できるものではなく、コミッショナー事務局の決定を全面的に支持する。マーセルが自身の行動について全責任を負い、今回の状況から学び、成長するために必要な措置を取っていることを知り、勇気づけられた」との声明を発表。オズーナは200時間の社会奉仕活動を行うことや違法薬物の使用を控えること、妻との接触を避けることを命じられており、アンガーマネジメントなどのプログラムにも参加しているという。オズーナがすべての条件をクリアすれば、軽犯罪の罪も取り下げられるようだ。

オズーナは短縮シーズンの2020年に本塁打王と打点王の二冠を獲得する活躍を見せ、ブレーブスと4年6500万ドルで再契約。しかし、今季は48試合で打率.213、7本塁打、26打点、OPS.645と不振を極め、5月下旬に左手中指と薬指の骨折で戦列を離れた。ブレーブスはシーズン途中に加入してワールドシリーズ制覇に貢献した4人の外野手のうち、ジョク・ピーダーソン、ホルヘ・ソレアー、エディ・ロサリオの3人がFAとなっており、得点力を維持するうえでオズーナの復活は必要不可欠だ。

© MLB Advanced Media, LP.