タイガー・ウッズが交通事故後、初のインタビューに応じる ツアー復帰や回復状況などに言及

復帰について語ったタイガー・ウッズ(ロイター)

米ツアー通算82勝のタイガー・ウッズ(45=米国)が、米ゴルフ専門誌「ゴルフダイジェスト」のインタビューで脚に大ケガを負った2月の交通事故後、初めて復帰について言及した。

世界中を驚かせた事故がカリフォルニア州ロサンゼルスで起きたのは2月23日。右足の脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)を複雑骨折し、足首にも損傷を受け、競技復帰は難しいとされてきた。しかしウッズが21日に自身のツイッターに数秒のスイング動画とともに「前に進んでいる」とコメントを添えると、復帰説は一気に高まり、メジャーチャンピオンとその家族がチーム組んで争うツアー外競技「PNC選手権」(フロリダ州、12月16~19日)の出場ムードが高まっていた。

そんな中、ウッズは同誌に復帰についてこう語った。「現実的には、いつかツアーでプレーすると思う。フルタイムでの参戦はできないが、ベン・ホーガン氏のように、年に数回、プレーする感じになる。イベントを選び、それに照準を合わせて練習するんだ。そうするしかできないというのは不幸な現実だが、それを理解し、受け入れている。半々とまでは言わないが、(事故直後は)片足で病院を出て行くことになるかもしれなかったからね」

ウッズはこれまでにも何度も怪我から復活してきたが「(2017年に)4度目の腰の手術後、僕はエベレストを登った。もうその山に登れる体ではないと思うけど、それでいいんだ。ゴルフをすることはできるし、脚が回復すれば試合にも出られる」。ただ、すぐに復帰とはいかないようで「まだ先は長い。半分も終わっていない。脚の筋肉や神経をもっともっと発達させなければならない。自分で歩けるようになったが、上り下りには苦労している。今はクラブを振ることはできるけど、まだ持久力はないんだ」と語った。

それでも焦りはない。「外に出て、チャーリーのプレーを見たり、裏庭に行って、誰の話し声も、音楽もない、小鳥のさえずりが聞こえるだけの中、1~2時間、一人で過ごすことができるのは幸せだよ」。息子・チャーリー君の成長も回復のモチベーションになっており、いつになるかは別として復活への道をまっすぐ進んでいるのは間違いない。

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