なでしこFW岩渕真奈が現状ピシャリ「『世界一を目指しています』と言うのは早い」

岩渕真奈(東スポWeb)

なでしこジャパンのFW岩渕真奈(28=アーセナル)が、チームの現状を厳しく受け止めている。

池田太監督が就任して新たなスタートを切ったなでしこジャパンは、新体制初戦のアイスランド戦(オランダ・アルメレ)に0―2で敗れ、29日のオランダ戦(同ハーグ)は主力を欠く相手に0―0で引き分けた。

オランダ戦で後半38分から出場した岩渕は「ゴールが遠いなと感じていた。結局、点を取らないと勝てない。DF陣はよかったと思うので、こういう試合を勝ちきれなかったことは、攻撃の選手として責任を感じるし、もっとやるべきことはあると感じた」と振り返った。

来年1月の2023年W杯予選を兼ねるアジアカップ(インド)など、再び世界一奪還を目指す戦いを進めていくが、岩渕の現状認識は厳しい。

「毎試合勝って、世界一という目標が見えてくるのが理想。自分も当たり前に世界一と言うべきだけど、やるべきことがたくさんあると個人的に感じている。一つひとつ、今日であればゴールに向かうバリエーションや個人のゴールへの意識から始めて、その先に大きな目標が見えたらいいなと思うけど、今の段階で『このチームで世界一を目指しています』と言うのは早いかなと思う」

2011年ドイツ女子W杯優勝などを経験した岩渕だけに、勝てるチームというものを様々な角度から理解しているだろう。その基準には程遠いと感じているわけだが、新生なでしこジャパンは世界で戦えるチームへと進化できるか。

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