松井秀喜氏「アフリカ55甲子園プロジェクト」で要職就任「アフリカが急に身近になりました」

会見でビデオメッセージを寄せた松井氏

野球未開の地・アフリカで「甲子園旋風」が吹き荒れることになりそうだ。一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J―ABS)は30日、アフリカに甲子園大会をつくり、日本の高校野球と同じスタイルで青少年少女を育成する「アフリカ55甲子園プロジェクト」を開始すると発表。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(47)が、同プロジェクトの趣旨に賛同し「J―ABSエグゼクティブ・ドリームパートナー」に就任することになった。

この日、東京都内で同プロジェクトの発表会見が行われ、代表理事を務める友成晋也氏、ブルキナファソ、ガーナ、ナイジェリア、タンザニアの各国駐日大使らが出席した。

松井氏も会見にビデオメッセージを寄せ、動画内で「『甲子園』を目指して白球を追う若者がアフリカにいると聞いて私はとても感動しました。まだまだ盛んなスポーツとは言えませんが、アフリカの甲子園大会をもっともっと大きくしてアフリカの青少年を育てていこうという構想に深く感銘を受けました」などと同職に就任した理由を説明。その上で「同じ夢を持つ子供たちがアフリカにもいると思うとアフリカが急に身近に感じられるようになりました。状況が許せば私自身もアフリカに行ってみたいと思っています。アフリカの少年少女とキャッチボールをしたいです」とも述べ、目を輝かせながら熱い思いを語った。

既にガーナとタンザニアで「甲子園大会」が実施されている。今年もタンザニアでは12月12日に14歳から17歳の男子8チーム(野球)、女子8チーム(ソフトボール)がそれぞれ参加する「第9回大会」が行われる予定となっており、その場では球児たちに松井氏のメッセージが伝えられる予定だ。

友成氏は「松井さんにはぜひ、これからいろいろなところで発信していただける機会を作りたいと思っています」。

今後、同プロジェクトは松井氏とともにアフリカの55の国と地域において同様の大会開催を目指していく。

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