初日から論戦活発 中川上越市長・就任後初の市議会定例会 

 上越市の中川幹太市長は11月30日、市長就任後初めてとなる上越市議会定例会(12月定例会)初日に臨んだ。議案に対する総括質疑には、全6会派の代表者と無所属議員1人が登壇。活発な論戦が繰り広げられた。

 中川市長は所信表明や提案説明に先立ち、就任のあいさつを行った。演壇に立ち、「市政運営を担う責任の大きさ、重さに身の引き締まる思い。市民の皆さまの声をこれからもしっかりと受け止め、ご期待にお応えできるよう、誠心誠意、全力で取り組む」と決意を新たにした。

就任後初の議会で所信や市政の考えを述べる中川市長(前)

 加えて、議会に対し「緊張感を持って臨む」とした一方で、「市政課題の解決に向け市民の幸せという同じ目標に向かって取り組んでいくために、ご理解とご協力を」と呼び掛けた。

◇新市政にエールと厳しい指摘も 

 総括質疑では、議員から「持ち前の若さとバイタリティーを発揮してほしい」「『守り』から『攻め』の市政へ、果敢に取り組んでほしい」など激励の声の一方、提出議案に対する厳しい指摘が続いた。

 特に人事案件について質問が集中。副市長4人体制については、現行の2人体制から増員する意義や費用対効果を疑問視した上で「屋上屋を架すようなもの」「今の体制で良いと思う」などと否定的な声が相次いだ。

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