広島・栗林が2年目の年俸で〝森下超え〟も…「森下を目標に来年もやりたい」

守護神の盾を持ってポーズを決める栗林(代表撮影)

目標は変わらない。広島の栗林良吏投手(25)が30日にマツダスタジアムで契約更改に臨み、3700万円増の年俸5300万円でサインした。2年目の年俸としては森下の4300万円を超え、球団史上最高額をたたき出した。

新人ながら守護神を任された栗林はデビューからいきなり22試合連続無失点を記録。また歴代2位タイの20試合連続セーブをマークするなど、53試合の登板で0勝1敗、新人最多タイの37セーブを挙げ防御率は0・86だった。

東京五輪の野球日本代表にも選出されてチームと同様に守護神を務めた。栗林は「巡り合わせがあって開幕ダッシュにも成功できて(五輪は)開催が難しい中で開催していただけた。最高の結果で終われて良かった」と語った。

そんな栗林は年俸で〝森下超え〟を果たしたが「自分は抑えですし、成績だけで言ったら去年の森下もすごい数字だと思うので。今年の森下の数字も防御率2点台であれだけのQS(率)を残しているのは森下のすごさだと思う」と話す。

2人は年齢は栗林が1つ上だが、プロ入りは森下が1年早い。それだけに栗林は入団前から「森下からたくさんアドバイスを聞きたい」と話していたほど。「最初の目標が1年間一軍にいることだった」という右腕は自身の〝想定外〟の成績に「こうやって終わることができて良かった」とホッとした表情。

来季に向けては「セーブシチュエーションで今シーズン同様、勝ちのまま終われるようにしたい」と意気込むととも「森下という存在を目標にして来年もやりたいと思う」と力強く宣言していた。

=金額は推定=

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