いまのレアルで過小評価されてる“神”とは エトーが指摘する

2年ぶりに開催されたバロンドール授与式で7度目の栄冠に輝いたリオネル・メッシ。

そうしたなか、バルセロナで彼とともにプレーした元カメルーン代表FWサミュエル・エトーが『AS』のインタビューに答えた。

サミュエル・エトー

「(メッシのバロンドール受賞には賛成?)

サッカーには意見がつきものさ。

2010年には多くの人が他の選手が受賞するべきだと考えていたことを覚えているよ(※)。

僕らにとしては、レオの受賞はフェアだ。

彼は世界最高の選手だし、最高なら毎日勝たなければならないからね。自分は彼の友人になる機会に恵まれた」

「(彼にとって最高の年ではなかったけれど…)

自分は客観的ではないと言われるけれど、レオはこの世の美しいもの全てにふわさしい人物だ。

だから、彼のことが嬉しい。彼がもたらしたもの、もたらしているもの、これからもたらすものもね。

7つ目を手に入れたが、8つ目も楽しみにしている」

「(彼と話した?)

あぁ、昨夜お祝いしたよ」

「(嬉しそうだった?)

「プライベートな会話だったからね、自分だけの秘密にするよ」

「(他の選手もメッシ同様にふさわしいのでは?)

カリム・ベンゼマとロベルト・レヴァンドフスキは間違いなくふさわしい。

キリアン・エムバペ、エンゴロ・カンテ、ジョルジーニョもね。だが、サッカーはそういうものだ。

僕らの多くは自分たちがバロンドールに選ばれると思っていたが、そこには選ぶ人達がいるし、それを尊重しなければいけない。

彼らは自分と同じようにレオが最高であり、彼が受賞しなければならないと考えたのさ」

「(メッシの後ろにはフェラーリであるエムバペが来てますね)

彼はいいタイミングでやってきた。

メッシとクリスティアーノ・ロナウドというサッカー界の神様が年齢による晩年を迎えている時にエムバペはやってきた。

今後10~15年間は彼が世界最高の選手になると思う。

2人のモンスターの後にサッカー界が必要とする唯一無二の選手になるための全てを兼ね備えている」

「(それはパリで?レアルで?)

うーん、パリだね。次の土曜日に会いに行くから(笑)」

「(レアルでブレイクしたヴィニシウス・ジュニオールはどう?)

皆に彼のことを聞かれるよ。

だが、ベンゼマは?カリムは誰よりも優れているよ。サッカー界には自分に理解できないことがある。レアルのリーダーは彼だ。

ヴィニシウスはいい選手だし、サッカー界で非常に重要な存在になるだろう。

ただ、神の場所は神に与えなければいけない。今のレアルで神はベンゼマだ。

いつも人々はクリスティアーノかベンゼマかで迷っていた。クリスティアーノは去り、ベンゼマがいる。

レアルが勝ち続けているのは、ベンゼマがいるからだ。その後に(他の選手たちに)彼らの時が来る」

「(ただ、ヴィニシウスは日々よくなっています)

そうだね、彼は素晴らしいよ。かなりいいプレーをしている。

こういうプレーを続けていれば、最高レベルに到達できるのは間違いないね」

「(フィリペ・コウチーニョは復活できる?)

彼がどんな選手かは知っている。インテルで一緒だったからね。

彼は自分を楽しむ必要があるよ。彼が自分を楽しめれば、他の選手たちも楽しむことができる。チャビのもとでチャンスが増えるはずさ」

「(ネイマールは?)

いまでも彼は世界最高のひとりだよ!

世界から3人のサッカー選手を選ぶなら、多くが(メッシとロナウドの次に)ネイマールを選ぶだろう。

彼が最高のひとりになれるというわけではない、すでにそうなっている」

最近はヴィニシウスが話題になっているが、レアルを勝たせているのはベンゼマであり、それを理解するべきと主張していたようだ。ちなみに、エトーはレアルからバルサに移籍してレジェンドになった選手である。

【動画】過小評価するな!ベンゼマ、宿敵バルサを絶望させた圧巻ゴール

なお、2010年のFIFAバロンドールは、メッシが受賞。2位はアンドレス・イニエスタ、3位はチャビだった。

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