横浜市大への「不当な圧力」解明へ 横浜市会、15日にも山中市長招いて審議

山中市長を説明員として招いて審議することを決めた横浜市会政策・総務・財政委員会=30日、横浜市会委員会室

 横浜市会政策・総務・財政委員会は30日、市長選を巡り市会議員らが横浜市立大当局に「不当な圧力」をかけたとして事実解明を求める請願書について、山中竹春市長を招いて審議することを賛成多数で決めた。委員会は12月15日に開催予定で、立憲民主党の花上喜代志、今野典人両市議や市大幹部にも出席を求める。

 常任委の質疑に市長を説明員として招くのは、元市議による市発注下水道工事の競争入札妨害事件の審議に中田宏元市長が臨んだ2003年7月以来という。

 市大は今年6月、当時市大教授だった山中氏が8月の市長選に擁立されるとの報道を受け、「(山中氏)本人への連絡がつかない状況が続いている」などと教職員にメールを配信した。

 これに対し、花上氏ら市議2人と山中氏は3回にわたり市や市大の幹部と面会し、異議を申し入れた。

 請願書は9月の常任委で審議され、参考人として招致された市大の小山内いづ美理事長が面会した事実を認めた上で、「圧力と受けとめていない」などと説明。継続審査となっていた。

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