女子テニス協会が中国での大会中止を発表 彭帥の安否確認に「疑念を抱いている」

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性的暴行を受けたと告発した彭帥(ロイター)

女子テニス協会(WTA)は1日、中国元首相から性的暴行を受けたと告発した彭帥(35=中国)が約3週間にわたって公の場に姿を見せず、安否が懸念されている問題で香港を含む中国ですべてのツアー大会を取りやめると発表した。

英「BBC」によると、WTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は「中国の指導部は、この非常に深刻な問題に信頼できる方法で対処していない」とした上で「中国でイベントを開催することによりプレーヤーとスタッフを危険にさらすことはできない。重大なリスクを懸念している」と説明し「中国が私たちの求める処置を講じることを期待している」と語ったという。

中国は2019年シーズンにWTAファイナルズを含めて9つの大会を開催し、賞金総額は3040万ドル(約34億円)。この2年は新型コロナウイルスのため、中国でWTAのイベントは開催されていない。

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長はテレビ電話で彭帥の無事を確認したと発表したが、サイモンCEOは「自由や安全、そして検閲や強制、脅迫を受けていないかどうかに重大な疑念を抱いている」と語った。彭帥をめぐっては選手たちからも安否確認を求める声が上がるなど、大きな波紋が広がっている。