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長崎地方気象台は1日、長崎県東彼東彼杵町で11月30日午後2時10分ごろに発生した突風は「竜巻の可能性が高い」と発表した。同町平似田郷、里郷の4農家のビニールハウスが倒壊したほか、複数箇所で倒木や住宅の屋根瓦が飛ばされる被害があった。
同気象台によると、30日午前中から夕方にかけて離島を除く県内に竜巻注意情報が出ていた。同町は突風被害を受けた場所が帯状に分布していたことから1日朝に竜巻の可能性を疑い、同気象台に連絡。気象庁機動調査班7人が2班に分かれ、状況を確認した。
調査の結果▽突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過中だった▽ゴーという音が移動したという証言が複数得られた▽突風は1分程度の短い時間だったという証言が複数得られた-などの理由から竜巻の可能性が高いと判断。突風は推定風速約40メートル、日本版改良藤田スケールでは6段階のうち2番目に低い「JEF1」に該当するとした。11月に平戸市で発生した竜巻のように発生当時の動画などは入手できず、竜巻の確定には至らなかった。
平似田郷のイチゴ農家、森林弘幸さん(62)は農作業中にビニールハウスが倒壊。「雨が強い程度であまり気にしていなかったが、突然風の音が大きくなり驚いた」と話した。