〝データ〟でもMVP! 大谷翔平〝13冠目〟流行語大賞に続き米スタットキャスト賞受賞! 

大谷翔平(ロイター)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)が“13冠目”を受賞した。大リーグ(MLB)公式サイトでデータ分析を担当しているデービッド・アドラー記者は1日(日本時間2日)に同サイトで独自に選出したスタットキャスト賞を発表し、大谷はMVPに相当する「スタットキャスト・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのだ。スタットキャストはデータ解析システムで2015年に導入された。

今季のMLB関連で大谷は満票で初選出されたア・リーグMVPなど11冠を手にし、1日に発表された今年話題になった言葉に贈られる「2021ユーキャン新語・流行語大賞」で「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に選出されている。

アドラー記者は「MLBの主要なアワードシーズンは終了しました。しかし、いくつかのスタットキャスト賞を贈りましょう」として、今季のスタットキャストの各カテゴリーで最も目立った選手を選出。その中で「スタットキャスト・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に大谷を選んだ。

「大谷は今季、スタットキャストを破った。彼がエリートである理由を示すスタットキャストのスタッツは100万あります」と文句なしの選出と説明。

最も印象的な出来事としてメジャー4年目で初めて「2番・投手」のリアル二刀流で出場した4月4日(同5日)の本拠地ホワイトソックス戦を挙げた。

「最もクールなのは二刀流で初めて出場した試合で同じイニングで100・6マイル(約161・9キロ)を投げ、打球速度115・2マイル(約185・4キロ)の本塁打を放ったこと。スタットキャスト導入後、同じ試合で100マイル(約161キロ)を投げ、110マイル(約177キロ)の打球を放った唯一の選手です」

今後も大谷以外にマークする選手は出ないだろう。ちなみに大谷の最速投球は4月4日のホワイトソックス戦で3回に4人目の打者イートンの5球目に投じた101・1マイル(約162・7キロ)、本塁打の最速は6月28日(同29日)のヤンキー・スタジアムでのヤンキース戦の初回に右翼席に放った26号の117・2マイル(約188・6キロ)だった。

来季はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。開幕が待ち遠しい。

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