元SKE山田樹奈被告に有罪判決「刑事責任軽くない」 嘘の投資話で250万円だまし取る

有罪判決を受けた山田樹奈被告(東スポWeb)

外国為替相場の値動きを予想して投資するバイナリーオプションのアドバイスを名目に金をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われていたアイドルグループ「SKE48」の元メンバー・山田樹奈被告(23)に有罪判決が下された。

名古屋地裁(辛島明裁判官)は2日、山田被告に懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

山田被告は髪を後ろで束ね、濃紺のスーツ姿で出廷。裁判官の判決及び判決理由を神妙な面持ちで聞いた。

判決によると、山田被告らはバイナリーオプションで利益を上げたという架空の体験談と短時間で稼げる情報を教えるとうそを言って20代の男性らから現金計250万円をだまし取った。辛島裁判官は犯行は計画的かつ組織的なものであり「刑事責任は決して軽視できない」と指摘。

その一方で、被害者に対してすでに弁済が行われ、示談が成立していること、親身に更生を支える家族がいることなどを総合的に考慮して執行猶予がつけられた。

「また悪い気持ちを起こして何かしてしまうとそのときは刑務所に入ることになる。そうなるとあなたたちにとってもご家族にとっても取り返しのつかないことになる。そういった立場にいるということを(心に)強く刻んで2度と違法なことはしないという強い気持ちでいていただきたい」

辛島裁判官の言葉に山田被告は頭を下げていた。

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