クライミング×温泉 ヨット×古都散策… 黒岩祐治知事、スポーツツーリズム推進に向け資源状況調査へ

江の島沖で行われた東京五輪のセーリング競技

 神奈川県議会第3回定例会は2日、本会議を開き、かながわ県民・民主フォーラムの京島圭子(相模原市南区)、自民党の山本哲(寒川町)、立憲民主党・民権クラブの古賀照基(横浜市緑区)の3氏が代表質問に立った。黒岩祐治知事は、スポーツと観光を融合させた「スポーツツーリズム」の推進に向け、「部局横断的な会議体を設置し、取り組みの方向性について検討をスタートさせた」と述べた。

 知事はこの日、県立山岳スポーツセンター(秦野市)でスポーツクライミング体験後に周辺の温泉で疲れを癒やしたり、江の島(藤沢市)でのヨット体験後に古都鎌倉を散策したりといったスポーツツーリズムを例示した。

 11月末に庁内に設置した会議体では今後、施設や自然の中でスポーツを楽しめる場所など、スポーツ資源の状況を市町村の協力を得ながら調査するという。知事は「首都圏に位置する本県はポテンシャルが非常に高く、こうした取り組みを通じ、神奈川らしいスポーツツーリズムを提案していく」と述べた。

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