MLBロックアウト コミッショナーと選手会がバッチバチ「失望した」「圧力かけている」

ついにロックアウト(ロイター)

米大リーグ機構(MLB)と選手会の新労使協定交渉が決裂し、MLBが2日(日本時間3日)からロックアウトに突入したことを受け、コミッショナーのロバート・マンフレッド氏は同日にファンへ向けて「とても失望しています」などと声明を発表した。

MLBの全業務が凍結状態となるのは選手会によるストライキでシーズンが中断した1994年と、その影響で開幕が遅れた95年以来9度目。経営陣によるロックアウトは90年以来、31年ぶり4度目で、同コミッショナーは「26年間保ってきた平和な状況を維持することができず、ロックアウトを余儀なくされました」と釈明。「選手会は交渉の当初から協調しようとしませんでした」と主張した。

同コミッショナーは声明で「今日は野球界にとって難しい日となりましたが、合意の道を見つけるでしょう。リーグと選手はともにファンへの感謝と責任を共有しています。双方が協力して、野球を成長させる機会をつかめると楽観視しています」とも述べた。

これに対して選手会は「選手が持っている権利や利益を放棄するように圧力をかけている」とオーナー側を非難。最低賃金の引き上げやナ・リーグでのDH制導入、ドラフトの新システムなど争点は多く、どちらも妥協点を見い出せず交渉は長期化する恐れもある。

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