富士山データに特段の変化なし 相次ぐ地震で気象庁会見

気象庁=東京都港区

 山梨県で震度5弱、神奈川県で震度4を観測するなど3日午前に相次いだ地震を受け、気象庁は同日、記者会見し、「富士山の観測データに特段の変化は認められていない」と説明した。火山活動とは直接関係なく、フィリピン海プレート(岩板)の沈み込みに伴う「定常的な地震活動」との認識を示した。

 「揺れの強かった地域では、1週間程度は震度5弱程度の地震に注意を」と呼び掛けている。

 最大震度5弱の地震は同日午前6時37分ごろ、山梨県東部・富士五湖で発生。当初、マグニチュード(M)4.9としていた地震の規模をM4.8に、震源の深さを19キロにそれぞれ修正した。山梨県大月市で震度5弱となったほか、神奈川県内は相模原市緑区と中央区、厚木市、松田町で震度4を観測した。

 震源付近では同日午前2時台にも、最大震度4や同3の地震が計2回あった。気象庁によると、震源地と富士山は30~40キロ離れているという。

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