温かく包み込む 色とりどりの光 県内各地でイルミネーション

町制施行70周年を祝って飾られたイルミネーション=時津ウォーターフロント公園

◎時津ウォーターフロント公園 町制施行70周年祝う

 長崎県西彼時津町は町制施行70周年を迎えた1日、浦郷の時津ウォーターフロント公園など時津港周辺に飾り付けたイルミネーションを点灯し、海辺一帯は色とりどりの明かりに包まれた。
 70周年を記念し町民に楽しんでもらう催し。同公園で夕方、町民約80人が見守る中、園児6人がスイッチを押すと、約2万5千個の電球が点灯。時計台やクリスマスツリーなどが幻想的に浮かび上がった。
 光のトンネルも登場し、中を通る人たちは思い思いに撮影していた。町内の30代女性は「とてもきれいで子どももうれしそう。新型コロナでイベントが少ない中、久しぶりに家族で楽しめた」と話した。点灯は31日まで午後6時~10時。

◎平戸・宝亀教会 信徒ら飾り付け

信徒や観光客を和ませる光に彩られたカトリック宝亀教会=平戸市

 平戸市宝亀町のカトリック宝亀教会は1日夕、信徒有志が施したイルミネーションを点灯した。温かく包み込むような光が信徒や地域住民を和ませている。来年1月9日まで。
 同教会の信徒、小川益見さん(76)ら数人が毎年、実施。白、青、緑などの発光ダイオード(LED)照明を植え込みなどに飾り付けた。キリスト生誕にちなんだ「ベツレヘムの星」をイメージした高さ約6メートルのオブジェを設置。水が流れるように点滅するイルミネーションなどを入り口付近の石垣に新設した。
 小川さんは「早朝のミサに訪れる信徒、平戸を訪れる観光客の癒やしになれば」と話した。点灯時間は午前5時~7時、午後5時~9時。

◎西海・七釜鍾乳洞 日中も楽しめる

鍾乳洞終点の連絡通路を彩る「光のトンネル」=西海市、七釜鍾乳洞

 西海市西海町にある国の天然記念物、七釜鍾乳洞をライトアップし、昼間でも幻想的な光が楽しめる「光の鍾乳洞」が4日始まる。試験点灯が3日あった。
 洞内の気温は年間を通して15度前後と一定で、冬場は外気より暖かいことを誘客につなげようと、市観光協会が一昨年始めた。
 鍾乳洞の一般公開区間の終点と、洞外を結ぶ約70メートルの連絡通路に約2万8千球のLEDを設置し「光のトンネル」を演出。洞内で最も広く滝がある空間では、舞い散る雪をイメージした照明を施した。洞の入り口には市内の海水浴場に流れ着いた流木や漁具などを再利用したクリスマスオブジェも飾る。
 来年3月14日まで。担当者は「お客さまの反応もよく、LEDの数や照明をさらに増やした。洞内にはコウモリもいるので探してみては」と話している。

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