西海市出身演歌歌手 大地あきおさん 初の単独ホール公演

「コロナ前のようなステージが一日も早く取り戻せたら」と話す大地あきお=西海市西彼町

 「長崎県西海市出身、ほっとけない男」のキャッチフレーズで2年前の春、念願のCDデビューを果たした演歌歌手の大地あきお。新型コロナウイルス禍で活動が制限されてきたが、19日、初の単独ホール公演をアルカスSASEBO(長崎県佐世保市三浦町)で開く。ひのき舞台に「明るく前向きな人生の応援歌を届けたい」と意気込む。
 25歳で上京。作曲家の内弟子として修業したが、30歳でUターン。整体院や書道教室を営んだが、歌への情熱を抑えることはできず、高齢者施設や夏祭りなどで懐メロなどを歌い続けてきた。「歌手として歌いたい」。2019年4月、40歳の節目を機に「長崎雨情」という曲でCDデビューした。
 地方で活動する歌手にとってカラオケ店や教室はファンとふれあう場だったが、新型コロナの感染拡大で休業するところも相次いだ。「コロナ禍でも歌を届けられないか」。今年4月からはコミュニティーFM「FMさせぼ」で演歌を紹介する番組も担当している。
 19日の公演では来年発売する新曲も披露。「長崎雨情」やそのカップリング曲「長崎どいどい節」と併せ、来年は発表の機会を増やしたいと話している。


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