三浦市の小網代湾で育てたアコヤガイから真珠を取り出す「浜揚げ」の体験授業が6日、同市三崎町諸磯の市立名向小学校で行われた。約50人の6年生が光沢のある真珠探しを楽しみながら、身近な海の豊かさを実感していた。
NPO法人「小網代パール海育隊」が講師を務め、児童たちはパールナイフを使って貝を開け、指で感触を確かめながら真珠を探した。
貝の中には、昨年7月に児童たちの手で真珠の核入れをしたものも。今年は核入れから1年半と例年より半年長く同隊が世話をしてきたため、「照り(光沢)がいい」とスタッフ。大きさも、形もさまざまな真珠に成長した。
2個目の貝で真珠を見つけた児童(12)は「最初はナイフの使い方が難しかったけど、見つけられて良かった」と喜んでいた。取り出した真珠は横須賀市内の宝飾店がネクタイピンに加工してプレゼント。児童たちは来年の卒業式で胸に着けて巣立つ。