第70回天皇杯全日本相撲選手権大会が5日、東京・両国国技館で行われ、海洋高出身の中村泰輝(日本体育大3年)が初優勝し、アマチュア横綱に輝いた。日本体育大勢は2連覇となった。
決勝は神﨑大河(近畿大4年)との対戦。立ち合い、相手の突きをさばき、右を指して一気に寄り切った。192センチ、170キロの大きな体を生かした取り口だった。
日本相撲連盟のインタビューに「大学に入学してから縁がなかった大会だったので、取れてうれしい。予選の2回戦目はほぼ負けた一番。あそこを勝ち切れたのがターニングポイント。これからしっかりと体を休めて、来年に向けて頑張りたい」と話した。
中村は大学1年時の一昨年に全日本学生選手権を制し、学生横綱のタイトルを獲得。昨年の全日本選手権はベスト8で敗れていただけに、今年見事に復活を見せた。全日本のタイトルを取ったことで、大相撲の幕下付け出しの資格を得た。
小学4年生の部で3位 トゥブシンボルド
また、同日に行われたJOC全日本小学生相撲選手権大会では、4年生の部でモンゴル人のニャムオチル・トゥブシンボルド(能生小)が3位に輝いた。