【真鶴町長選】松本氏が出直し出馬へ 名簿不正問題で11月に辞職 「町民から出直しを求める声」

11月4日付で辞職した松本一彦前町長

 神奈川県真鶴町の選挙人名簿抄本を不正にコピーし、町長選に使用などしていたとして松本一彦前町長(55)が辞職したことに伴う町長選(14日告示、19日投開票)に、松本氏が無所属で出直し出馬の意向を固めたことが8日、分かった。

 神奈川新聞社の取材に松本氏は「今回の問題について謝罪して回る中で、町民から出直しを求める声が多く寄せられた」と出馬の理由を説明。「自分がやってしまったことに対する反省として、文書管理の改善策や、町民や職員、近隣市町への信頼回復に真摯(しんし)に対応していきたい」と話した。

 町長を務めた約1年間を「着手していた政策がまだ道半ば」という松本氏は、真鶴半島や駅前の活性化、町立中学校の完全給食、空き家対策などを政策に掲げるという。「町民との接点を増やし、仕事を見える化していきたい」と述べた。また、当選した場合、「1年間は給与をいただかずに働きたいと思っている」と話した。

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