長崎市の「まちなか夜間景観整備」 土木学会デザイン賞で優秀賞

淡いオレンジ色の光でライトアップされた眼鏡橋=長崎市

 長崎市が2017年度から順次、眼鏡橋や平和祈念像など市内中心部の7地区で歴史的建造物のライトアップなどに取り組む「市まちなか夜間景観整備」が3日、本年度土木学会デザイン賞で優秀賞を受けた。建造物一カ所だけでなく、地区ごとに周囲の街灯なども含めて整備した施策が「面的な総合演出を達成し、まちの滞在型観光の魅力を高める」と評価された。
 市は同年5月に環長崎港夜間景観向上基本計画を策定。稲佐山からなど遠景の夜景整備も進めている。
 7地区は出島や平和公園などで、発光ダイオード(LED)を計約2千基設置。平和祈念像は白、眼鏡橋はオレンジ色など、建物や施設によって色合いを変えている。市景観推進室の嶋本千秋室長(52)は「受賞を機に、市民に長崎の夜景の魅力を実感してもらいたい」と話した。
 デザイン賞は、土木学会景観・デザイン委員会が主催する顕彰制度。授賞式は来年1月22日にオンラインで開く。


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