県高校美術展が開幕 感性豊かな475点 14日まで 長崎県美術館

高校生の個性豊かな作品が並ぶ会場=長崎市、県美術館

 第52回県高校美術展が11日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで始まった。生徒がそれぞれの伸びやかな視点から生み出した作品475点が会場を彩っている。14日午後3時まで。
 県内最大の高校生の美術展で、県高校総合文化祭の一環。61校の生徒が絵画215点、デザイン225点、彫刻9点、工芸9点、現代アート(映像含む)17点を出品。日常の風景や身近な人物を色鮮やかに描いた大型の絵画や、ユーモアを織り交ぜながらさまざまなメッセージを表現したデザイン作品などが来場者を引きつけている。
 出品作から優秀賞49点、優良賞71点を選出した。優秀賞のうち1、2年生7人の作品は、来年夏に東京都で開かれる全国高校総合文化祭に推薦。3年生を含む優秀賞の10人の作品は来月、県内で開幕する第5回全九州高校総合文化祭長崎大会に推薦される。
 県高文連美術専門部の田島尚史専門委員長は「新型コロナウイルス禍で開く2回目の美術展だが、昨年よりも出品数が増えて明るい作品が集まった。次に向かおうとする若い世代の思いを感じ取ってほしい」と話している。

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