電気自動車で温暖化防止PR 平戸市 九電の無償貸出事業活用

EVに試乗する黒田市長(左)=平戸市役所

 地球温暖化防止月間(12月)に合わせ、長崎県平戸市は、九州電力送配電長崎支店から借りた電気自動車(EV)の実証運行を始めた。28日まで公用車として稼働させる。
 同支店は10月から、県内の自治体、事業所向けにEVの無償貸出事業を実施しており、自治体への貸し出しは今回が初。市は2023年度までに、二酸化炭素(CO2)排出量と削減・吸収量の均衡達成を目指し、温暖化防止の取り組みを推進している。
 車両は全長2.6メートル、幅1.3メートルで一般的な軽乗用車より小さい。ハンドルとアクセルレバーが一体となっており、1回のフル充電で160キロ以上の走行が可能。試乗した黒田成彦市長は「(アクセルとブレーキの)踏み間違いもない。カーボンニュートラル(CO2など温室効果ガス実質排出量ゼロ)を目指す市の姿勢が伝わればいい。公用車のEV転換も考えたい」と話した。


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