上瀬谷新交通の代替はバス 花博に向け、横浜市が検討

上瀬谷通信施設跡地

 2027年に上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷・旭区)で開催が予定されている国際園芸博覧会(花博)に向けて、横浜市の山中竹春市長は10日、新交通システムの代わりにバスを使った輸送手段を検討していることを明らかにした。

 同日の市会第4回定例会本会議で、福地茂氏(自民党・無所属の会)と山浦英太氏(立憲民主党)の質問に答えた。

 同跡地を巡っては、市は相鉄線瀬谷駅周辺と跡地を新交通システム「上瀬谷ライン(仮称)」で結ぶ構想を打ち出しているが、要請を受けた横浜シーサイドライン(同市金沢区)は11月下旬、現時点での事業参画を拒否した。

 山中市長は「(花博開催時に)新交通システムの活用は難しい」との認識を示した上で、「代わりにバスの定時性や速達性を確保できるような輸送システムを早急に検討する」と述べた。

 また、以前から計画していた周辺の駅と会場を結ぶシャトルバス輸送や、駐車場の確保、周辺道路の拡幅などの対策も行うとした。

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