『さよなら、ティラノ』舞台挨拶、絵本の世界が動き出す映画

プノン役の石原夏織、ルッチ役の森川智之、ゴッチ役の檜山修之、そして監督の静野孔文を招いて、映画公開となる12/10の本日、公開記念の舞台挨拶が行われた。 2018年に制作が開始され新型コロナによる延期から本日の公開に至った本作。念願のこの日を迎え石原は「ずっと公開を待っていたので、無事にこの日を迎えられて幸せです。」と待ちにまった劇場公開に喜びを口にした。

石原は「凄く緊張してアフレコに行ったことが忘れられないですね。ティラノ役の三木(眞一郎)さんとご一緒することが多かったですが、刺激的なアフレコでした。」と緊張の中でアフレコに入った当時の思い出を語った。また、ルッチ・ゴッチを演じる森川・檜山のアフレコにも行ったそうで「お休みだったんですけどお誘いいただいて、是非にと伺いました。台本に無いアドリブが沢山で笑わせていただきました。」と感激したとのことです。 今回の監督オファーについて静野は「私は元々、宮西(達也)先生の大ファンだったのでスグにお受けしました。」と念願の作品だったとのこと。 森川は「映像は綺麗で、坂本(龍一)さんの音楽素晴らしく、スッと楽しめる作品なのでご家族で観ていただきたいなと思います。」、檜山は「僕はYMO時代からのファンなので、坂本龍一さんの映画音楽作品に参加できたのは嬉しいかったです。」とそれぞれの作品に対しての思いを語った。 音楽を担当した坂本との思い出を聞かれ静野からは「坂本さんに日本に来ていただいて、ストーリーボード―を観ていただきながら作品説明をしました。その際に『よく落っこちる作品だね。』と言われました。」打ち合わせ時のエピソードが語られました。 ケラじいさんを演じられたのは石塚運昇について聞かれ、アフレコを見学した石原は「トプスの包み込むような役柄、優しさをみれて本当に幸せでした。」、静野は「すごく、重要な役を演じていただきました。石塚さんには台本・ストーリーボード以上の演技をしていただけました。」と亡くなられた石塚の当時の思い出をお話しされました。

ティラノ役の三木眞一郎から、「プノンを演じたの石原さんの役に向き合う姿がとても素敵で勉強させていただきました。キャストのみなさんも素晴らしくセリフに嘘がないです。スタッフ皆さんも素敵な方ばかりで、この作品を届けられて嬉しいです。絵本の世界から動く映画になったことので、多くのみなさんに楽しんでいただければと思います。」とビデオメッセージが届くサプライズも。 明るく和やかな掛け合いで大盛況の中で映画公開記念の舞台挨拶は行われました。

[REPORT:柏木聡(LOFT/PLUSONE)]

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