冬の味覚「小長井牡蠣」 出荷販売始まる 諫早

旬の小長井牡蠣を買い求める客=諫早市、諫早湾漁協直売店

 長崎県諫早市小長井町の冬の味覚、「小長井牡蛎(かき)」の出荷、販売が11日、同町の諫早湾漁協直売店で始まり、開店と同時に買い求める客でにぎわった。
 カキ養殖は旧小長井町漁協時代の1999年、漁業不振の打開策として開始。現在、諫早湾漁協カキ部会(野田清一部会長、37人)が取り組んでおり、4月末、沖合のいかだにホタテの貝殻を垂下して養殖。同漁協によると、今年は天候不順やフジツボなどの付着物による被害で成育が遅れたが、小さめながらも身入りがよく、濃厚でぷりぷりとした食感が楽しめるという。
 1袋(約1キロ入り)1200円で販売。家族で列に並んだ長崎県大村市の土本遼太さん(33)は「毎年この日が待ち遠しく、今年も無事に手に入りうれしい。食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。
 この日は約1時間で用意した500キロを完売。18日からは隣接するカキ小屋でも、週末限定で旬の味を楽しめる。

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