水上スポーツ体験楽しむ 諫早で本明川フェスタ 家族連れら150人参加

カヤックを体験する参加者=諫早市、本明川

 長崎県諫早市を流れる1級河川の本明川に親しむ「本明川スポーツフェスタ」(実行委など主催)が14日、ボート練習コースになっている下流域であり、秋晴れの下、家族連れらがボートやカヤックなどの水上スポーツ体験を楽しんだ。
 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防閉め切りに伴い、堤防内側の下流域は近年、ボート練習場として活用されている。県は今年3月、全長5千メートルにわたってセンターブイを設置し、環境を整備。市によると、5千メートルは国内屈指の直線コースで、年間を通じて風や波の影響を受けにくいことや市街地にも近く、競技団体から高い評価を受けている。合宿誘致は2019年度が日本代表チームなど延べ16団体。市は大規模大会の開催が可能な公認コースの認定を目指している。
 フェスタはセンターブイ竣工(しゅんこう)を記念して開き、ボードの上に立ってパドルをこいで進むSUPやカヤック、ボートの体験会には市内外から家族連れら約150人が参加。県ボート協会などの関係者らがパドルの使い方などを指導し、参加者は歓声を上げながら水面から見る自然の景色を楽しんだ。大村市から家族で参加した石内耐治さん(36)は「カヤックは初めてで難しかったが、気持ち良く運動ができた」、小学5年の長男煌冴君(10)は「いい感じの水しぶきが気持ち良かった。また乗ってみたい」と笑顔を見せた。
 フェスタでは早慶レガッタや、東京五輪カヌー・スプリント男子カヤックフォア500メートルに出場した水本圭治選手(チョープロ)のトークショー、ボートとカヌー競技もあった。

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