真鶴の出直し町長選14日告示 5氏名乗り、名簿不正争点

真鶴町役場

 神奈川県真鶴町の選挙人名簿抄本を不正にコピーし、町長選に使用したなどとして松本一彦前町長が辞職したことに伴う町長選は14日、告示される。

 元町長で2期務めた宇賀一章(69)、いずれも新人で元町議の森敦彦(70)、法務団体代表の北沢晃男(51)、元会社役員の大塚伸二(65)と、前町長の松本一彦(55)=表明順=の5氏が無所属で立候補の意向を表明している。名簿不正コピー問題を起こした松本氏への評価に加え、個人情報流出の再発防止策や町政の信頼回復などへの姿勢が争点となりそうだ。投開票は19日。

 各候補予定者は今回の問題に対する考えや今後の対応のほか、宇賀氏は町長経験を生かし小中一貫教育の導入など子育て・教育施策を主張。森氏は高齢者支援や町の主要産業の石材業、漁業の活性化を訴える。

 北沢氏は移住者の交流を図る環境づくりや、町の魅力発信を掲げる。大塚氏は民間経験を生かした情報管理や観光資源の有効活用を訴える。松本氏は町長時に着手した真鶴半島や駅前の活性化などを掲げる。

 13日現在の有権者数は、6343人(男2950人、女3393人)。

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