出直し真鶴町長選に4人出馬 1人取りやめ 名簿不正問題争点に 神奈川

(左から届け出順に)森敦彦氏、宇賀一章氏、松本一彦氏、大塚伸二氏

 真鶴町の選挙人名簿抄本を不正にコピーし、町長選に使用していたなどとして松本一彦前町長が辞職したことに伴う町長選は14日、告示された。

 立候補したのはいずれも無所属で、新人で元町議の森敦彦(70)、元町長の宇賀一章(69)、前町長の松本一彦(55)、新人で元会社役員の大塚伸二(66)=届け出順=の4氏。名簿の不正コピー問題を起こした松本氏への評価に加え、個人情報流出の再発防止策や町政の信頼回復などへの姿勢が問われる。投開票は19日。

 各候補者は、今回の問題に対する考えや今後の対策などを訴えるほか、森氏は高齢者支援や町の主要産業である石材業、漁業の活性化などを掲げる。宇賀氏は町長経験を生かし小中一貫教育導入など子育て・教育施策を訴える。

 松本氏は中学校完全給食や町長時に着手した真鶴半島や駅前の活性化を主張。大塚氏は民間経験を生かした情報管理や移住者視点の観光資源活用を訴える。

 立候補表明していた新人で法務団体代表の北沢晃男氏(51)は出馬を取りやめた。

 期日前投票は15~18日の午前8時半~午後8時、町民センター(同町岩)で実施する。

 13日現在の有権者数は、6343人(男2950人、女3393人)。

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