高校生押し花コンテストで優秀賞 西彼農高2年生 育てた花でタペストリー

高校生押し花コンテストで優秀賞を受けた「“バタフライ効果”を信じて」を制作した園芸デザイン専攻の生徒=西彼農業高

 長崎県西海市西彼町の県立西彼農業高(市丸智基校長、162人)の2年生9人が手掛けた押し花作品「“バタフライ効果”を信じて」が第18回高校生押し花コンテスト(ワールド・プレスフラワー協会主催)で2位に当たる優秀賞を受賞した。
 農業高校など11校から123点が寄せられた。主催者によると、花の発色の美しさや、チョウが羽ばたく姿をモチーフにした夢のあるメッセージ性が評価された。
 作品は縦90センチ、横60センチ。生活デザイン科園芸デザイン専攻の5人がメインとなり、花の活用法を学ぶ授業の一環で制作した。まず、育てたサイネリアやアジサイ、カーネーションなど約20種の花を押し花に加工。大西加奈さん(17)が描いた原画に、ピンセットとのりで花びらを貼る根気が必要な作業に取り組み、2カ月ほどかかった。大西さんは「楽しいのと、難しいのと両方。原画が色づいていくのが楽しかった」。林由希斗さん(17)は「育てた花が形となって残った。いい思い出になった」と振り返った。
 押し花のほか、同科の生徒が手掛けたドレスなどは17~19日に西海市大島町の大島文化ホールで開かれる「西海市文化展」で特別展示される。


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