「社員が来たくなる」オフィスに ジャパネット 福岡新拠点で業務開始

インテリアにこだわった休憩室=福岡市、天神ビジネスセンター

 通販大手ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)は16日、新たな主要拠点と位置付けた福岡市中央区の天神ビジネスセンターで業務を開始した。「社員が来たくなる場所」を目指し、内装や設備を工夫したオフィスが報道陣に公開された。
 同社は新型コロナウイルス禍を受けオフィスの在り方を見直す中で、通勤の利便性などの観点から福岡に注目。今回、東京などにある人事や経理、経営管理、ウェブ制作、クルーズ事業など12部門を新オフィスに移転した。新規採用の120人を含め、215人が在籍。将来的には300人程度に増やす方針。
 19階建ての12、13階に入居。「執務室」は、社員同士がコミュニケーションを取りやすいようにレイアウトを工夫。8人1組のグループをつくり、グループ単位で2週間に1回席替えをすることで、さまざまな部署との交流を促す。集中したい時に1人で利用できる個室も用意した。「休憩室」はインテリアにこだわり、食事などができる場所のほか、マッサージチェアや仮眠室、芝生スペースなども設けた。
 高田旭人社長はコロナ禍でテレワークが注目される中でも、対面でのコミュニケーションが重要との考えを示し「オフィスは絶対にいる」と強調。福岡と長崎の距離が近いこともメリットとし「長崎を中心に地域創生に取り組んでいるが、福岡や佐賀など、九州全体でもやっていきたい」と述べた。
 同センターは、福岡市中心部で進む再開発事業「天神ビッグバン」の第1号ビルとして建設された。地上19階、地下2階建て。延べ床面積は約6万1千平方メートル。


© 株式会社長崎新聞社