超大型契約を望むコレア 10年2億7500万ドルのオファーを拒否か

「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、タイガースはアストロズからFAとなったスター遊撃手、カルロス・コレアに対してロックアウトに突入する前に10年2億7500万ドルの大型契約をオファーしていたようだ。しかし、タイガースは最終的にカブスからFAとなったハビアー・バイエズと6年1億4000万ドルで契約。つまり、コレアはタイガースからのオファーを拒否したとみられる。ロックアウト解除後、コレアに対して希望通りの超大型契約をオファーする球団は現れるのだろうか。

オルニー記者は、ある関係者の話として「コレアがタイガースから総額2億7500万ドルの10年契約をオファーされていたこと」を伝えている。アストロズはコレアに対して5年1億6000万ドルの契約をオファーしたことが報じられているが、タイガースのオファーは契約期間や契約総額ではアストロズのオファーを大きく上回るものの、年平均額ではアストロズのオファーを下回っている。メッツのフランシスコ・リンドーア(10年3億4100万ドル)と比較しても見劣りするため、コレアは首を縦に振らなかったようだ。

また、アストロズのジム・クレイン・オーナーは球団スタッフに対して「6年を超える契約をオファーするつもりはない」と漏らしているという。アストロズはホゼ・アルトゥーベと7年1億6350万ドルの契約を結んでいるものの、これは前回の4年契約に付属していた2年分の球団オプションを含めたものであり、実質的には5年1億5100万ドルの契約延長だった。アストロズの歴史をさかのぼってもアルトゥーベの5年1億5100万ドルを超える契約を結んだ例はなく、「不良債権化のリスクを伴う長期契約をしない」という方針は徹底されている(FAではジョシュ・レディックに与えた4年5200万ドルが最大の契約である)。

よって、コレアが希望通りの超大型契約を手に入れられなかった場合、「年平均額を高くした短期契約でアストロズとの再契約を模索する可能性がある」とオルニー記者は指摘する。チーム状況を考えると、ドジャースやヤンキースといったビッグマーケット球団がコレアに大金を投じる可能性は低く、結局コレアはアストロズと再契約を結ぶことになるのかもしれない。

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