ヤンキースがインシアーテとマイナー契約 ガードナーの代役候補か

ヤンキースはゴールドグラブ賞3度の実績を誇るエンダー・インシアーテとマイナー契約を結んだことを発表した。2016年から3年連続でゴールドグラブ賞を受賞したインシアーテだが、その後は故障や不振によって出場機会が激減。今年7月下旬にブレーブスから解雇され、レッズとマイナー契約を結んだものの、メジャー昇格を果たすことなく1ヶ月足らずで再び解雇され、それ以降は無所属の状態が続いていた。ヤンキースはベテラン外野手のブレット・ガードナーがFAとなっており、インシアーテはガードナーの代役候補となりそうだ。

ベネズエラ出身のインシアーテは現在31歳。2014年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューしていきなり118試合に出場すると、翌年には初の規定打席到達を果たして打率.303、21盗塁をマーク。2015年12月にシェルビー・ミラーらとのトレードでダンズビー・スワンソンらとともにブレーブスへトレードされ、不動の正中堅手として移籍1年目の2016年から3年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。

ブレーブスはインシアーテの働きを高く評価し、移籍1年目のシーズンが終了した2016年12月に5年3052万5000ドル+球団オプション1年で契約延長。ところが、インシアーテは2019年に腰を痛めて長期離脱し、65試合で打率.246と不本意な成績に終わると、短縮シーズンの昨季は46試合で打率.190、今季も52試合で打率.215と以前のようなパフォーマンスを取り戻すことはできず、契約満了を待たずにブレーブスを去ることになった。

今季はマイナーAAA級でも21試合で打率.263と平凡な成績に終わっており、来季以降メジャーでどこまで活躍できるかは未知数。また、2019年以降は守備指標がメジャー平均レベルまで落ち込んでいる点も気になるところだ。とはいえ、復活すれば大きな戦力となるのは間違いない。スプリング・トレーニングを健康に過ごすことができれば、ガードナーの代役として開幕ロースター入りするチャンスは十分にあるはずだ。

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