羽生結弦展 被災地訪問の様子紹介 佐世保

パネルなどが並ぶ会場=佐世保市、島瀬美術センター

 フィギュアスケートの羽生結弦選手が、東日本大震災後に宮城県などを訪れた様子をパネルで紹介する「羽生結弦展 共に、前へ 東日本大震災 あの日、そして今」が、長崎県佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで開かれている。27日まで。無料。
 ノッテステラータ・プロジェクト実行委と同センターが主催。震災から10年という節目に、防災への意識を高めようと、2020年12月から全国を巡回している。
 11年3月11日、当時16歳だった羽生選手は地元仙台市で被災。家族とともに近くの学校で避難生活を送った。その際、過ごした避難所のスペースを再現したものや、数年後に同県石巻市を訪れた様子を紹介するパネルなど計約80点を展示している。
 同センター学芸員の中野英行さん(50)は「羽生選手の行動を見ることで、防災の意識をいま一度高めてもらえたら」と話している。


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