サムスンが新たな自動車用半導体を発表 テスラに供給か

サムスン電子が高性能SSDやグラフィックDRAMなどの性能と信頼性を強化した自動車用メモリソリューションをグローバル自動車メーカーに供給すると発表した。

今回供給される車両用メモリソリューションは、高性能インフォテインメントシステムに最適化されたPCIe Gen3 NVMe 256GB(ギガバイト)SSD、2GB DDR4 DRAM、2GB GDDR6グラフィックスDRAMなど3種と自律走行システム用、2GB GDDR6グラフィックスDRAM、128GB UFSなど2種だ。

最近、自律走行システムの拡大や高解像度地図、動画ストリーミング、高仕様ゲームなど、車載インフォテインメントシステムが高度化し、高容量NVMe SSDや高性能グラフィックDRAMなどの高容量、高性能メモリ半導体の需要も絶えず増加している。

サムスン電子は2017年に業界初の車両用UFSを披露したのに続き、今回サーバー級に搭載される高性能SSDとグラフィックDRAMを車両用に供給を拡大して市場成長を主導していく計画だ。

今回供給される業界最高性能の256GB(ギガバイト)SSDは、連続読み出し速度2,100MB/s、連続書き込み速度300MB/sで、既存の車両用に搭載されるeMMCよりそれぞれ7倍、2倍速い。

サムスン電子メモリ事業部戦略マーケティング実装ハン・ジンマン副社長は「最近電気自動車の拡散とインフォテインメント及び自律走行システムの急速な発展で自動車業界の半導体交換周期が7~8年から3~4年に短縮され、今後の性能と容量はサーバー級に発展するパラダイムシフトが進んでいる」とし、「サムスン電子は先端車両用トータルメモリソリューションの適期提供を通じて自律走行時代を加速化するのに寄与していくだろう」と明らかにした。

サムスンは今回、供給先は明らかにしなかったが、韓国紙などによるとテスラが有力視されている。チョソンビズは22日「テスラは自律走行をはじめとする先進運転補助システム(ADAS)やオーディオ・ビデオ・ナビゲーション(AVN)などのインフォテインメント装置などにこの半導体を活用すると考えられる」と指摘した。

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