中学生がそば打ちモニターに 修学旅行生向けプログラム開発へ 五島・奥浦で体験会

そばの生地をつくる生徒=五島市、浦頭公民館(おくうら夢のまちづくり協議会提供)

 長崎県五島市の「おくうら夢のまちづくり協議会」(浦勝彦会長)は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を取り入れた修学旅行生向けの教育旅行プログラムをつくるため、地元の中学生を対象に、そば打ちなどのモニター体験会を開いた。
 奥浦地区ではコロナ禍前の2019年度、修学旅行生の民泊体験で、関西などの中学、高校の計18校420人を受け入れた。近年SDGsへの関心が高まっているため、同協議会が体験メニューを検討。6年前から地域の耕作放棄地を活用してソバや大豆を育て、特産品づくりに取り組んでいることがSDGsと関連するため、そば打ち体験などを組み込むことにした。
 モニター体験会は11日にあり、市立奥浦中の生徒ら約20人が参加。平蔵町の畑(約20アール)で収穫、脱穀をした後、近くの浦頭公民館でそば打ちを体験、試食した。生徒からは「収穫、脱穀を初めて体験できて良かった」「そばがおいしかった」「(時間の都合上)自分が打ったそばを食べられなかった」などの感想が寄せられた。
 同協議会は「今回出た意見を生かし、協議会のSDGsに関する考えや意識を知ってもらうプログラムにしたい」としている。

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